通過障害を伴う悪性大腸狭窄に対するステント治療

更新日:2021年04月01日

通過障害を伴う悪性大腸狭窄に対するステント治療

はじめに

(上行結腸がん・横行結腸がん・下行結腸がん・S状結腸がん・直腸がん・その他の悪性腫瘍)による腸閉塞に対してX線透視補助下内視鏡的金属ステント留置術を行なっています。
事前にCT検査を行い、穿孔(穴があくこと)や膿瘍がないことを確認し、外科医と相談の上で行っています。
※なお上行結腸がんや回盲部がんなどに対するステント留置術は通常より困難である事が多く、ステント留置前の閉塞性大腸炎や虫垂炎が強ければ、ステント留置に伴う処置の影響が通常より強く出現するため、その適応については外科医と相談し緊急手術(人工肛門造設術)も含めて検討しています。

治療方法の概略・麻酔方法

まず下部内視鏡(大腸カメラ)を用い病変部を直接視認する事および狭窄の状態をX線透視下で精査します。狭窄部を内視鏡で観察し病理組織検査も行います。造影剤やカテーテルにて狭窄部を評価の上でガイドワイヤ-を通過させ、内視鏡およびX線透視下に狭窄部にステントを留置し腸閉塞を解除します。

通過障害を伴う悪性大腸狭窄に対するステント治治療方法の概略・麻酔方法

留置成功率は90%以上ですが、食事がとれるようになる割合は85%程度と言われています。

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