歯科口腔外科

更新日:2021年04月01日

医師・スタッフ紹介

のだ なおと野田 直人

経歴 平成15年日本歯科大学新潟歯学部卒業
保有資格
  • 日本口腔外科学会 認定医
所属学会
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔診断学会
  • 日本顎顔面インプラント学会
  • 日本口腔ケア学会

特色

歯科口腔外科では上下の顎(あご)や歯ぐき、舌、唾液腺の病気などを扱っています。病気の状況や治療内容によっては、入院していただき全身麻酔などによる手術を行います。 最も身近な例では、顎骨に埋まっている親知らず(智歯)などの難しい抜歯をはじめ、 全身的な病気で抜歯等の歯科治療を断念されていた方、難しい抜歯を要する方などもかかりつけ主治医の先生と連絡をとりながら治療を行っています。
また事故などにより歯の破折や脱臼、上下顎の骨折や口腔内の裂傷などを負われた方、歯が原因で感染し頬や歯肉がひどく腫れたり、痛みのひどい方などは、入院下での治療も行っております。
このほか、口内炎、口の中の腫れ物、おでき、舌の痛みなど口の中全般にわたる症状についても診療しています。

対象疾患

親知らず(智歯)などの埋伏歯抜歯やその他の困難抜歯

現代人は顎の形態が小さくなり歯の萌えるスペースがないため、親知らず(智歯) などは、方向が横を向いて骨の中に埋まっている(埋伏)ことが多いのが現状です。埋伏した歯の周囲は炎症を起こすことがあり、体調の悪いときなどに歯ぐきの腫れや痛みを生じます。
症状の改善には抜歯が必要となりますが、骨の中に埋まっているため、抜歯をする際には歯肉を切ったり、歯を分割したり、骨を削ったりする操作が必要になります。また、心臓病や高血圧症、あるいは糖尿病などで通常の方法では抜歯が難しい方や、歯科の治療に対して強い不安をお持ちの方などの抜歯も行っています。鎮静法や入院管理下での治療も行います。

炎症

歯の疾患が原因で顔が腫れたり、口が開きにくくなることがあり、特に親知らず(智歯)が原因で炎症を起こす場合(智歯周囲炎といいます)などがあります。食事摂取が困難となる場合は入院下での消炎治療も可能であります。

外傷

スポーツ、交通事故や転倒などによる顔面の皮膚や口唇、歯肉、舌などの裂傷、歯の破折、歯の脱臼、歯槽骨骨折に対して手術や治療を行います。

口のおでき 腫瘍

口の中や顎に生じた腫瘍や嚢胞(のうほう)に対して、各種画像診断や組織検査を行い、手術や治療を行います。

唾液腺の病気

口の中や顎の周りには、耳下腺、顎下腺、舌下腺といった大唾液腺の他に、口唇腺などの小唾液腺が散在しています。これらには唾液腺炎といった炎症の他に、唾液が貯留する嚢胞や唾石、腫瘍が生ずることがあります。

顎関節症

顎関節症は「あごや頭、顔が痛い」「口が開かない、開けにくい」「あごを動かすと関節が鳴る」などのあごの不調を示す病気です。食事や会話の妨げになるだけでなく、症状が強い人では頭痛や首・肩の痛み・憂鬱(ゆううつ)感など、あご以外の症状を伴う場合もあります。

周術期口腔機能管理

手術や化学療法の前に当科での口腔ケアを受けることにより、誤嚥性肺炎や口内炎などのリスクを下げ、入院日数を短縮することができます。

その他特徴、特記すべき内容

当院歯科口腔外科の特色として、地域医療機関では治療困難な症例や、歯科口腔外科疾患の診断と治療を、地域医療機関および院内各科と連携のもとに行なっております。

上記のような特殊な症状・疾患をお持ちの方の診察を主としているため、通常の歯科治療については困難となる場合があります。治療内容(虫歯の治療や入れ歯、被せもの等)によっては近隣歯科医院を紹介させて頂きます。
なお、妊婦さんへの無料歯科検診および入院患者さんや当院併設の介護施設入所者の方々への口腔ケア・指導も行っています。

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