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地域医療を担うということ

皆さんは医療というと何を想像されますか?救急医療に密着したドキュメンタリーでしょうか?はたまた“失敗しない医師”なる方が困難な状況に立ち向かうドラマでしょうか?いずれも医療の華やかな面を象徴する事象です。素晴らしいと思います。私は、このようなことを否定するわけではありません。ただ、今一回立ち止まって考えていただきたいのです。これらのテレビで見られる医療にはなおざりにされている現実が一つあります。それは医療の持つ連続性あるいは反復性といったものです。

生まれてきた時から私たちは医療のお世話になっています。熱性けいれんをおこしたり、風邪をひいたり、はたまた成人してからもインフルエンザにかかったりして医療機関を受診することは多いですよね。そしてすぐ回復します。医療機関との接点は点のように一瞬で終わります。テレビドラマでも俳優さんは常に医療スタッフ役であって決して毎回登場するレギュラーの患者さん役はいません。我々はどこかで医療は大切であるものの一瞬で関わりが終わるものにしたいと心の中で思っているのかもしれません。(やむを得ないこととも思いますが)

実際の臨床の場では高齢の患者さんは何回も入退院を繰り返す方も多い。救急外来の場では元気な方が急変して運ばれてくる場合よりも、定期受診をしておられる方が悪化して搬送されるケースが多いのです。決して華やかではなく地味な仕事です。しかし、担当させていただいた患者さんが回復され、退院される際に感謝の言葉をかけていただく時には何物にも替え難い嬉しい気持ちになります。

高齢化社会といわれて久しいのですが、世の中の関心は相変わらず“ドラマチックな医療”であることに不満を感じています。私どもの病院では決して時代の最先端を走る華やかな医療を行っているわけではありません。しかし、済生会の理念のもと地域に根差した医療を着実に行っています。皆さんも私たちの仲間になりませんか?私たちと一緒に医療とともに人間的にも成長しましょう。

新潟県済生会三条病院
院長 坂内 均

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