胆・膵疾患

更新日:2021年04月01日

胆・膵疾患

肝疾患

胆のう疾患(胆石症・胆のう炎・胆のう癌など)

胆石による胆のう炎や胆石発作は内科的治療と並行して外科とも連携して胆嚢摘出術を検討します。重症な急性胆嚢炎は緊急手術や経皮経肝胆のうドレナージ術が必要でありすみやかに治療を進めます。ドレナージ術後に退院された方には、再発予防の為外科にて待機的な胆嚢摘出術をお勧めしております。胆のう癌は外科的切除術が治療の中心となりますが切除不能・進行再発胆のう癌に関しては当科でも抗がん剤治療やドレナージなどを行なっています。

胆管疾患(閉塞性黄疸・総胆管結石・胆管炎・胆管がん、胆管空腸吻合術後の内視鏡治療)

肝機能障害や閉塞性黄疸に対する内視鏡的診断および治療目的でERCPを行っています。また総胆管結石に対する内視鏡治療も行なっています。胆管がんは手術や化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療を併用した方がいい場合もありますのでその都度治療方針を検討して治療を行います。胆道狭窄に起因する黄疸や胆管炎に対しては内視鏡を用いて(または経皮的に)ドレナージ術(ステント留置)を行なっています。

急性膵炎・慢性膵炎(膵石症)などの膵疾患

急性膵炎の原因として胆石性の膵炎があります。他にもアルコール性や特発性など原因があります。胆石性膵炎の場合速やかな内視鏡的胆管ドレナージや総胆管結石の嵌頓解除や採石術が必要となります。重症急性膵炎は壊死性膵炎や臓器不全を伴うと重篤となるため集学的治療が必要となります。慢性膵炎に対しては内科治療が中心となりますが狭窄や膵石による痛みがある場合は内視鏡的膵管ドレナージ術や内視鏡的採石術、体外衝撃波による膵石砕石術(ESWL)などを検討します。

膵臓がんや特殊な膵腫瘍の診断・治療

膵臓がんや特殊な膵腫瘍の診断的ERCP超音波内視鏡を用いた診断治療(超音波内視鏡下吸引細胞診;EUS-FNA)を用いた検査も行っております。EUS-FNAでは病理部とも連携し内視鏡室で迅速病理診断(ROSE;Rapid on-site evaluation)を行い正診率を上げる工夫を行っています。

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