院長挨拶

院長挨拶

院長 坂内 均

新潟県済生会三条病院のホームページにお越し頂きありがとうございます。

当院は新潟県の中央に位置する三条市にある病院で、1943年に産声を上げました。現在は病床数199床の県央地域の医療の中核を担っている病院となっております。内視鏡治療に力を入れている消化器内科をはじめ、高齢化により需要の高まっている呼吸器内科や腎臓内科などの内科部門、産科や小児科などの乳幼児・小児を担当する部門、外科、婦人科、泌尿器科などの外科系の部門。さらに歯科口腔外科、緩和ケア内科、リハビリテーション科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、加えて人間ドックなどを行う検診センターを有しております。

ご存じの通り、私どもの病院の所属する恩賜財団済生会は明治天皇の済生勅語により設立された団体で、医療と福祉を行う、わが国最大の社会福祉法人です。その理念は無料低額診療事業をはじめとした生活困窮者の救済を基本に現在でも我々に受け継がれています。

当院では質の高い急性期医療を行うことはもちろんのこと、介護老人保健施設ケアホーム三条、特別養護老人ホーム長和園、済生会三条訪問看護ステーションなどを通じ退院後のケアにも貢献することにより、“医療と福祉の架け橋になる”という目的に対して高い意識を持ちながら活動を続けています。

また、附属保育園たんぽぽ、病児病後児保育ルームなのはなに加え、昨年には療育サポートセンターひまわりを開設し、児童分野に対しても活動の幅を広げてまいりました。

私は、これからの医療は2本の柱で成り立つと考えています。一つは、今まで言われていたように研鑽を積み最新、最高の医療を提供することです。これは、医療施設としては必要な条件ではありますが、これだけでは不十分であると考えます。高齢化社会への突入が叫ばれて久しいのですが、患者さんに寄り添う、患者さんとの絆をより強固にすることによりこれからの医療は成立すると考えます。当院は地域医療との接点として、敷地内に三条市地域包括ケア総合推進センターが設置されており、他の医療機関や行政と連携を取りながら地域医療の一翼を担っております。今後ますます連携を深め、活動を行いたいと考えております。

振り返ってみますと、昨年度は新型コロナウイルスに振り回された一年でありました。医療機関のみならず一般の方々の日々の暮らしにおいても、今までなかった行動が必要になり、様々な行動制限が付いた一年であったように感じています。事態の収束にはまだ時間が必要な感じがありますが、済生会の一員としての本文を忘れずに日々活動していきたいと考えています。

これからも新潟県済生会三条病院を宜しくお願いいたします。

2021年4月
社会福祉法人恩賜財団済生会支部
新潟県済生会三条病院 院長 坂内 均