「安全・正確な医薬品と情報を提供する」を基本方針とし、よりよい薬物療法が行えるよう、医療の安全確保に貢献する存在として信頼される薬剤師となるよう務めます。
病棟における薬剤師の仕事
病棟毎に担当薬剤師を配置し、病棟薬剤業務(薬に関する医師、病棟スタッフの支援)を開始しました。薬に関して質問しやすい環境にして、医薬品の適正使用や事故防止に取り組んでいます。患者さんには、入院中に新たな薬の開始、変更がある場合、用法用量を確認し、安心して治療を受けられるように、持参薬や薬歴の確認、相互作用、保存方法などの説明のほか、薬の使用や副作用の初期症状・予防の工夫についてお話ししています。また、薬についての質問、疑問についてもお答えしています。
がん化学療法が安全に実施できるように、患者さん一人ひとりに対して、抗がん剤の適正な投与量、投与間隔をチェックするとともに、抗がん剤の混注(混合)を行なっています。また、抗がん剤の副作用やがんの痛み止めの服用方法などについてもご相談に応じています。
薬剤科では「院内製剤」を調製しています。「院内製剤」とは市販されていない薬剤を個々の患者さんの治療や薬の処方に合わせて、薬剤師が薬剤を調製しています。薬剤科では「院内製剤」を清潔な環境で正確に調製することを心がけています。
院内感染対策チーム(ICT)のメンバーとして、医師や看護師、臨床検査技師など他職種と連携して病院内の感染対策に取り組んでいます。
薬剤師は特に抗菌薬の適正使用において専門性を発揮し、治療薬の提案や投与設計を行うことで薬剤耐性菌の発現防止に努めています。
当院の糖尿病教室を運営している糖尿病委員会(看護師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士、薬剤師で構成)に、加わり活動しています。
今年も7月から10月の第一土曜日に糖尿病教室を開き、年4回地域の人を集め講演会や、簡単な運動療法、食事療法の実践を行なっています。
栄養サポートチーム(NST)は、患者さんの病態や栄養状態を考慮しながら、栄養のサポートを行っています。薬剤師も管理栄養士とともに、食事が十分にとれないときや特殊な病態のときなどの栄養摂取の方法(経管栄養や静脈栄養など)を提案したり、副作用等に関する情報提供を行っています。
現在、院内で登録されている薬は約1,300種類に上ります。医薬品管理業務は、これら医薬品の保管や有効期限管理を行ったり、在庫を考慮して発注を行ったりします。当院では医薬品の安定供給と余剰在庫の削減を目的として委託業者による発注管理業務を導入しています。
医薬品が適正かつ安全に使用されるためには、医薬品情報を正しく活用する必要があります。新しい医薬品やお薬に関する照会について正しく情報を発信できるよう務めています。
当院では外来患者さんの処方箋は原則院外処方箋となっております。かかりつけの薬局に処方箋を持参して薬を調剤してもらってください。なお、処方箋の有効期限は発行日を含めて4日以内となっておりますので、ご注意ください。薬剤科ではお薬カウンター横に無料ファックスと近隣市町村の薬局の地図、FAX番号を掲示しています。操作等不明な点があればお申し出下さい。かかりつけ薬局では、薬歴(薬の服用記録)をつけることで、重複投与を回避するなど多くのメリットがありますので、薬剤師を上手に活用していただきたいと思います。特に複数の医療機関を受診する際には、かかりつけ薬局が便利です。
薬剤科の業務は、調剤室での調剤業務(外来は院外処方)、抗癌剤の混注とレジメン管理、各病棟に1名の薬剤師を配置し、病棟薬剤業務、服薬管理指導業務などを行っています。
委員会活動は紹介した以外にも、認知症ケア、PCT(緩和ケア)、褥瘡などチーム医療にかかわります。
各業務において薬剤師の専門性を活かし、安全で効率的な医療の提供ができ、県央地域の中核病院薬剤科としての責務を果たせる薬剤師を育てていきたいと思っています。
応募をお待ちしています。