特色
主に糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全を診療しています。 腎機能検査は24時間の蓄尿検査を外来で行い、腎機能(クレアチニンクリアランス)、尿蛋白量、食塩摂取量などを検査しています。血尿もある患者さんでは尿細胞診を行い、結果により泌尿器科へ紹介する場合もあります。
肉眼的血尿(見た目でわかる血尿)の患者さんは、まず泌尿器科受診を勧めています。
腎の形態検査にはCTやエコー検査を行います。
腎炎やネフローゼ症候群の患者さんで腎生検が必要な場合、約10日間の入院で行います。
腎生検は、局所麻酔後、エコーで腎臓を観察しながらバネ式ピストルで生検を行います。腎の病理組織診断は新潟大学腎・膠原病内科に依頼しています。
透析は血液透析、血液濾過透析を行っています。月、水、金は午前、午後の二部制、火、木、土は午前のみの透析を1回4~5時間で行っています。夜間透析は行っておりません。
自己動-静脈による内シャント作成手術は当科で行い、人工血管内シャント作成手術は血管外科医の常勤する病院(長岡、新潟市)に依頼しています。
※自己動-静脈内シャント作成手術は、令和6年3月の病院再編に伴い済生会新潟県央基幹病院に依頼の見込みです。
内シャント静脈の狭窄、閉塞に対し、放射線透視下で経皮的バルーン血管拡張術(PTA)を行っています。
生体腎移植希望の患者さんは、新潟大学泌尿器科へ紹介しています。
急性腎障害、劇症肝炎、重症急性膵炎、潰瘍性大腸炎、急性薬物中毒などに対し、他科からの依頼に応じて急性血液浄化(血液透析、血漿交換、血液濾過、白血球除去、血液吸着)も行っています。
肝硬変などで腹水が大量に貯留する患者さんに、腹水濾過濃縮再静注を行っています。
腎臓病の治療には、禁煙、血圧のコントロール、減塩が重要なので、禁煙、家庭での血圧測定と記録(血圧手帳の持参)、蓄尿での食塩摂取量の測定を強く勧めています。