通過障害を伴う食道がんや悪性食道狭窄に対するステント治療

更新日:2021年04月01日

通過障害を伴う食道がんや悪性食道狭窄に対するステント治療

治療方法の概略・麻酔方法

食道がん/悪性食道狭窄による通過障害を認める場合のひとつの治療方法です。食道がんであれば他に放射線治療や放射線化学療法、化学療法(抗がん剤)治療や根治的手術なども治療の選択枝として候補になりますが、全身状態、年齢、併存疾患の状態などから侵襲の強い治療が困難な場合にステント留置術を検討します。
まず細い内視鏡(経鼻内視鏡用のカメラ)を用い病変部を直接確認した後に、造影剤を注入しX線透視装置で狭窄の状態を評価します。
狭窄部にガイドワイヤーを通過させてから内視鏡を抜去します。その後X線透視装置で確認しながらガイドワイヤーに沿って滑らせるようにして狭窄部に金属ステントを留置します。

約1週間かけてステントはゆっくり拡張し通過障害を改善させる事が目的です。ステントが広がってくる1週間は痛みや違和感、発熱などを認める事もあります。

通過障害を伴う食道がんや悪性食道狭窄に対するステント治療

入院での治療になります。
治療は鎮静剤(眠たくなるお薬)と鎮痛剤(痛み止め)を点滴で投与して意識がない状態で治療を行います。

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